熱戦を繰り広げたその日、
さいたまスーパーアリーナでは理性さんと物欲さんが
死闘を繰り広げておりました。
…ええ、私の脳内で。
…骨董フェアをね、軽ーい気持ちで冷やかしに行ったんですよ。
レースの端切れでも買い足せればいいかなあぐらいの気持ちで。
そうしたら、出会ってしまったわけですよ、
…フランス製のベビーベッドに。
いやいや。ないない。大物はもうないない。ありえない。
…でも欲しかったんだよねえええー
これだけサイズもデザインもドンピシャのって
なかなかないんだよねえええー
や、過去二回、出会ったことはあります。
その1・中目黒のアンティークショップにて。今回の倍近いお値段だった。
その2・ヨーロッパの蚤の市にて。…持って帰れるかーい!
…これは、買いなんじゃない?
私の脳内で囁く物欲さん。
しかしそこで財布の番人、理性さんが一瞬で片を付けるべく、
一撃必殺、伝家の宝刀「置き場所ないでしょ!」を繰り出します。が。
「これねー、折りたためるんですよ!
畳んじゃえば一枚の板状になるんで!
この手のアイテムって、ネジで留めるタイプで
5パーツに分かれる物が多いんですけど、
これは分解しないで畳めるのですごく便利ですよ!」
理性さんの必殺技、無効化されたー!?
俄然勢いづく物欲さん。
折りたためるならデザフェスの搬入出にも
すごく便利だしね…
理性さん、ちょっとヨロヨロしながらも
そ、送料、結構かかっちゃいますよね?と反撃。
「お急ぎでなければついでの時に僕が車でお持ちしますよー
普通に送ると多分、一万円近くしちゃうんで」
え、そこまでしてくださるの?見ず知らずの私の為に?と
なんだかヒロイン気取りでときめきだす物欲さん。
錆とか塗装の剥がれ具合もいい感じだけど、
このまま錆が進行しちゃったら困るよ?と
理性さんが弱々しく訴えます、が。
(※過去にドールベッドで痛い目を見た経験アリ)
「表面加工してあるんでこれ以上錆びたり剥がれたりすることもないですよ。
ほら、布で強く擦っても錆がつくようなこともないですし」
「円高の時に仕入れたのでこのお値段ですけど、
次に仕入れられたとしても何割か上がっちゃいますね」
…もう物欲さん圧倒的優位。
マウントポジションで理性さん押さえ込んで
君がッ!泣くまでッ!殴るのをやめないッ!と言わんばかりの勢い。
やめて!理性のライフはもうゼロよ!ということで。
(↑実は元ネタ知らないんですが)
「お願いします…」
試合終了ー!
と、いうわけでもうすぐ我が家に新しいお友達がやってきます。
秋の個展でお披露目です!
それにしても、一目惚れとは言え、
小心者の小市民としては、こういう大きい買い物は
本当に神経磨り減ります…が、
自分の作ったものを、少なからぬ金額を出して買っていただくということの
重みと有り難みをあらためて実感する機会でもあります。
精進せねば…!
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